
PROJECT MEMBER
敷地は北西~南東に伸びる長方形の土地。60坪ほどあるものの周辺は道路も狭く住宅が立ち並ぶ、さいたま市内の古い分譲住宅地。マンション住まいだった4人家族の新たな家づくりは在宅勤務を機にスタート。仕事と子育てに忙しくご自身たちの「好きなこと」がまだ見えていなかった施主ご夫妻と自分たちの好きなこと、したい暮らしを見つけることから家づくりの計画は始まりました。 建物は2階建て、北西の前面道路側に面して2台分のビルトインガレージを確保し、雨の日でも濡れることなく室内へのアプローチが可能。1階はLDKのパブリックエリア、2階はバスルーム、寝室や書斎といったプライベートエリアに。6m幅のガレージと30帖のLDKはともに柱が無く、SE構法ならではのゆとりある空間が実現しています。 ●プランと暮らし:希望のひとつは「家族4人で料理を楽しめるキッチン」。家族全員で囲めるオープンキッチンで楽しく賑やかなひと時を過ごします。リビングからつながるウッドデッキと庭は開放感だけではなく、土や植物とのふれあいという新たな楽しさを暮らしに加えました。 広い開口部を持つ吹抜けとつながる2階のホールは壁全面に家族の本棚を。将来お父さんお母さんの本を手に取る娘さんの姿が設計アイデアの背景にあります。今は子供たちがおもちゃを広げたり昼寝をしたり、思い思いの時間を過ごせるセカンドリビングのようなスペースとして活躍しています。 ●パッシブデザイン:冬は南西向きの大きな窓から入る日差しを床のタイルで蓄熱。春や秋の中間期には窓を開け各部屋に風を届けます。南面には大きく育つ落葉広葉樹を植え、夏の間はすだれと共に強い日差しを遮ります。季節ごとの通風や日射、落葉樹などの季節の循環を利用した快適な暮らしを実現しています。 ●経年美を楽しむ素材づかい:耐久性に優れた出来る限り持続可能な材料を選択。内外部仕上げもメンテナンスが容易にできることを基準に選択しています。外壁には信州唐松材と国産漆喰、鉄平石を使用。40年程度は最小限のメンテナンスで済むことを狙っています。バスルームや洗面には年月を経ても劣化を感じにくくかつ意匠性も高いタイルを多用しています。 住まい手と作り手がひとつのチームになって作り上げた「好き」を見つけた家と暮らしです。
