ICHI 縁

ビルディングタイプ
その他宿泊施設
11
1,127
日本 山梨県

補足資料

鳥瞰イメージ
コンセプトイメージ
1F
図面
2F
図面
断面図
図面
断面模型
模型写真
構造
ダイアグラム

DATA

CREDIT

  • 撮影
    Yukinao Hirai / Yoshiki Inanobe / acrobatics Inc. / orta
  • 設計
    orta
  • 施工
    丸正渡邊工務所
  • 構造監修
    辻拓也
  • アートディレクター
    大利光輝
  • 造園工事
    越路ガーデン 担当 : 西尾耀輔 桃野雄太

ICHI「縁」は、河口湖にある民家を改修した、動物と泊まることができる一棟貸しの宿泊施設です。敷地は富士山を正面に望む湖畔の最前列に位置しており、すぐ近くには道の駅や大石公園があるなど、観光バスやレンタサイクルで訪れる観光客で賑わうエリアにあります。 「大切な家族や仲間みんなで、富士に集う。」「旅に、動物たちを置き去りにしない。」をブランドコンセプト掲げ、富士山の麓に展開していく宿泊ブランド「ICHI」の1号店の計画であり、動物たちと一緒に河口湖や富士山をはじめとした周辺の環境を楽しめる一方で、人通りのある通りに対して家族(人と動物)が安全に心地よく過ごすことを両立させられる空間が求められました。 わたしたちは、建物の中に庭と連続した大きな土間空間を設け、それを囲むようにL字型にLDKや寝室を一体の空間として配置することで、広場を駆け回るわんちゃんたちも、たれ壁を飛び回る猫ちゃんたちも、土間で一緒に遊んでいる人たちやダイニングでご飯を食べたり本を読んだりしている人たちも、家族それぞれが好きな場所で過ごしていてもみんなが常に身近な距離で過ごすことができる、外から中までひと繋がりの大きなワンルームの空間を提案しました。 庭の端部から建物の奥までは約1.4mの高低差を設け、庭から建物の中へとだんだんと地面の高さが上がっていく構成とすることで、道路から離れるほどに天井の高さが低くなっていき、また既存の続き間の架構を活かした垂れ壁によって視点も下がり、一番奥に位置する寝床では、外と連続しながらも落ち着きのある室内空間を体感することができます。 また、動物と過ごす庭は境界部に1.5m程度の柵やフェンスが必要ですが、道路側では地面が低くなっているので必要な高さの約半分で済むことになり、さらに植栽帯と一体の境界としてフェンスを計画することで広場内の圧迫感を軽減し、隣接する田畑や富士山や河口湖をはじめとした周辺の町並みとも緩やかに繋がる広場を目指しました。 1階からも広場や室内から富士山を見ることはできますが、2階の窓からは障害物がほとんどなく富士山を目の前にとても大きく感じとることができるため、半露天の浴室とプライベートな寝室を2階に設けました。浴室を新設することで2階の荷重が増えるため、浴槽直下には新規に基礎と鉄骨架構を計画し、ここに建物南側の水平力を負担させることで、庭とつながる大開口と半露天の浴室を同時に実現しています。 動物と泊まることができる宿泊施設は近年増加傾向にありますが、メンテナンスしやすい床材などの材料選定やアメニティを前面に押し出した施設が想起されるペットフレンドリーな宿泊施設にとどまらず、家族の一員として一緒に泊まれる施設になるためにどういう空間が必要か、お施主さんと議論しながら計画を進めました。

物件所在地

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