




DATA
- ビルディングタイプ
- 共同住宅・集合住宅・寮
- 工事種別
- リノベーション
- 延べ床面積
- 130㎡
- 竣工
- 2025-12
CREDIT
- 撮影
- Akiko yamaguchi
- 設計
- ASTER
- 施工
- ASTER
閑静な住宅街として人気の新屋敷エリアに佇む、築45年のマンション。 熊本市の優良建築物にも認定されている、熊本では希少な“ヴィンテージマンション”をリノベーションした事例です。 物件の魅力は、130㎡というゆとりある広さと、窓の外に広がる緑と光あふれる眺望。 すぐ近くに大きな幹線道路がありながら、一本奥に入るだけで驚くほど静かな環境が保たれていることも、この物件ならではの魅力でした。 ここで暮らす方が、これからの時間をこのマンションでどのように過ごしていきたいのか。 そんな思いを丁寧にすくい取りながら、リノベーション計画が進められました。 まず重視したのは、動線の考え方。 家事が好きで、家の中を行き来することの多い奥様と、 家で集中して作業をする時間も大切にしたいご主人。 それぞれの過ごし方が心地よく重なり合うよう、間取りを再編集しています。 廊下を介して各部屋へアクセスする、もともとの構成はあえて活かしつつ、 脱衣室―ウォークインクローゼット―ベランダ、 キッチン―リビング―ダイニングと、二つの回遊動線を計画。 行き止まりのない動線が、日々の動きを自然とスムーズにしてくれます。 そうして整えた間取りの中に、無垢材やタイル、モールテックス、既存の躯体など、 さまざまな素材をバランスよく織り込みました。 色味や質感の重なりを一つひとつ確かめながら選び抜いた仕上げが、空間に奥行きを与えています。 建具や家具には黒をアクセントとして取り入れ、シンプルでありながら、どこか凛とした大人の雰囲気を感じられる住まいとなりました。 そして、最後の仕上げに取り入れたのが、熊本の河内石。 モルタルベンチを支える役割を担いつつ、 直線を基調としたシンプルな空間の中で自然がつくり出したやわらかな曲線が、さりげないアクセントとなっています。 素材や動線、使い勝手のひとつひとつを丁寧に検討しながら、 ASTERが大切にしている「空間をより機能的に、美しく整える」という考え方を形にしたリノベーション事例となりました。

