GOTENCHO APARTMENT 〜公園の中に住む〜

ビルディングタイプ
共同住宅・集合住宅・寮

DATA

CREDIT

  • 撮影
    平 剛
  • 設計
    納谷建築設計事務所
  • 担当者
    松下有為
  • 施工
    三菱地所ホーム
  • 構造設計
    三菱地所ホーム

〜プライバシーとコミュニティー〜 敷地は、川崎市。計画道路の影響で、敷地の南側およそ1/3が斜めに切り取られ、変形の台形の土地が残ることになった。1棟の大きな集合住宅を建てることも可能だったが、駅から遠い環境の中で近郊の賃貸マンションとの差別化をはかるため、あえて小さな4棟の建築群による計画とすることにした。 それぞれの棟は、3種類のボリュームの箱を4個使うことにし、つまり4個目の箱は必ず3種類のうちの一つの箱と同じになるようにして、8住戸による2階建てという構成にした。その4つの箱は敷地境界線や道路境界線側で外壁面を揃えるようにして組み合わせ、敷地の内側に箱の凹凸が生まれるようにしている。4棟の凹凸の距離と関係をうまくコントロールすることで、ここに住むだろう不特定の住人同士のプライバシーとコミュニティーもコントロールできるのではないか。 4棟は、共用の中庭スペースを囲い込みながら、それぞれがあたかも公園の中に建ちながら街並を構成するように計画した。1階の住戸はなるべく大きく土間空間をとり、外部に連続するタタキと共に住人の生活が共用部に溢れれば、住人同士の会話が生まれるのではないか。また、共用の中庭に開きながらも直接向かい合わないように開口を少しだけずらし、お互いのプライバシーを守りながらも自然発生的なコミュニティーの生まれる場としての役割を果たせればと考えた。敷地内の木々も住戸間のプライバシーとコミュニティーを考慮しながら、近隣のお寺の深い緑と呼応するように計画した。 〜どう使い続け、使い繋いでいくのか、そのための計画について〜 住人に選択肢があり、コミュニティーの生まれる場がある。積極的に係る住人もいれば、時には遠慮したい人のためのプライベートな空間がある。計画では、押し付けがましくない自然発生的なコミュニティーが生まれるような場を提供したいと考えた。共用スペースとしての中庭をなるべく大きく取り、様々な木々を注意深く配置した。4棟の1階部分の外壁の仕上げを揃える一方、2階部分は同じ材料でも3種類の箱に合わせ、色だけを変えている。全体を統一しながらも個性のある共用の中庭が住人の共同体としての意識を高められればと考えた。 特殊な構造を採用するのでもなく、仕上げ材においては汎用性が高い既製品を多く使いながらも、基本的な生活を維持できることが、この集合体を長く更新できると考えた。 企  画:三菱地所ホーム 設計担当:納谷学、松下有為 ランドスケープデザイン:納谷学、松下有為 構造設計:三菱地所ホーム 施工会社:三菱地所ホーム 不動産問合せ:リネア建築企画 世帯数 :8世帯✖️4棟  32世帯 構造形式:木造2✖️4工法 2階建て 敷地面積:1153.86m² (349.04坪) 延床面積:1099.22m² (332.51坪) 受賞歴:神奈川建築コンクールアピール賞(環境) 掲載誌 :『新建築 2013年8月号』

物件所在地

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