浅間山麓の家

ビルディングタイプ
戸建住宅

DATA

CREDIT

  • 撮影
    大竹央祐
  • 施工
    木楽ホーム

都内のマンションで暮らす夫婦の第二の人生を過ごす場づくりである。崖や沢、豊かな緑を内包する敷地に対して、自然への影響を最小限に抑え「自然の中に人の居場所をそっと添える」建築の在り方を目指した。高い断熱性能による快適な空間の中で、新緑、紅葉、積雪等の自然を享受できる。 建築主夫婦が通年住むこと、子供達が別荘として利用できること、リモートワーク用のオフィスとできることの他、80 代の母も一緒に暮らせること、従妹夫婦も含め寝泊りできること、多くの友人達を招くことができること、いずれ子供に譲れること、など様々な活用方法を想定し柔軟に対応可能なプランを求められた。また、都会での生活から森の中での生活に移行するにあたって、冬は氷点下10度を下回ることもある厳しい自然環境でも快適に過ごせる屋内環境とすることも必須条件となった。建築主が土地を購入した決め手となった敷地内の豊かな自然を極力そのまま残し、地域の職人に製作してもらうことで運搬や人の移動による環境負荷やコストを削減し、 建築をつくる過程で建築主と地元の人間関係も構築することで竣工後の馴染みのない土地での生活がスムーズに始められるような計画とした。 既存の樹木を傷つけないことを条件に建築可能範囲を割り出し、開放的な吹抜けと開口によって日光を建屋に取り込むダイニングを中心に、沢への眺望と動線となるリビング、バリアフリーに配慮した部屋、斜面地への眺望のある部屋、プライベート性の高い部屋等の個性をもった部屋を配置し、多様な居場所を生み出した。各部屋のボリューム毎に分節して屋根をかけることで、総2階の圧迫感を軽減させると共に周辺の森と調和する景観とした。2 階に設けたパレットスペースは、第2のリビング、サテライトオフィス、寝室、倉庫など様々な使い方のできる余白である。内壁の漆喰や外壁の土壁、焼杉などの自然素材が周囲の自然と調和し、四季折々の景色を見せる自然を享受する建築主の暮らしと共に時を刻む建築とした。

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