二ノ荘

ビルディングタイプ
複合施設
3
214
日本 新潟県

DATA

CREDIT

  • 撮影
    Masako Naito
  • 設計
    gift_
  • 施工
    SPACE DESIGN TAKUMI
  • ロゴデザイン
    Te Kiosk

新潟県三条市にある築140年の古い民家を複合施設へとリノベーション。トリミング、カフェ、ドッグラン、町宿、ライブラリーなどを備える。 かつて親族が使用していたが空き家となり、しばらく手付かずだった物件を受け継いで再生することを決めたオーナーからのご依頼ということもあり、かつての時間とこれからの時間を織り交ぜながら再配置していくようなプランニングを努めた。 長い年月をかけて増改築を繰り返しており全貌が見えない現状の物件を、大まかな機能の配置を計画し、実際の空間との整合性を図っていった。 メインとなる母屋の柱や梁の撤去は極力最小限に抑え、建具を全て外し仕切られている各室を解き放ち、全体を繋げるようにコンクリートの土間を施して水平に方向にオープンな空間をまずつくった。 梁から上は既存の母屋が残り、梁下の部分では機能(ショップ・カフェ・キッチン・トリミング)に応じて配置をしていくことで新旧さまざまな時間の断面が垣間見える形となる。そのズレを楽しむ。 前面の路地に並行して接した建物の一部を、構造を残しつつ外部空間(エントランステラス)とすることで空間に変化とダイナミクスが生まれた。 セットバックした面に新たにレッドシダー材のファサードをつくり、2階の宿および隣接する蔵へのアプローチができるテラス空間が出来上がった。 母屋に隣接の蔵は、元から建物に囲われた屋内式であった。この蔵の存在を外からも感じられるよう、覆っていた外壁を外しトランスペアレントな波板で新たに囲い直した。 その内側には、いちど外した母屋の建具などによるコラージュが織り重なる。 ショップには桐箪笥などの箱物家具による棚什器、キッチンカウンターは床の間にあった無垢板を転用・再構成。元あった離れの壁からヒントを得て壁の色を決めたり、カフェにはエレファントチェアを用いモダンな要素を加えるなど、内部空間のコーディネイトも細かく行った。 2階は宿として利用できる空間とするため天井を抜き梁を見せて、開放的で趣のあるワンルームに。 かつて収納だった部分の形状をそのまま利用し青緑のアクセントを入れたベッドエリアは考えてつくられた形にはない独自の造作となった。 最後に、これらの複雑な構成や過程の中で意図を理解した上で施工くださったチーム、SPACE DESIGN TAKUMIに敬意を表したい。

物件所在地

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