トンネルのような展示空間

ビルディングタイプ
その他文化施設
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中華人民共和国 重庆市

補足資料

構造図
図面
平面図
図面
アート展覧会写真
その他
アート展覧会写真
その他
アート展覧会写真
その他
建築過程写真
その他
建築過程写真
その他
建築過程写真
その他

DATA

CREDIT

  • 撮影
    日野摄影
  • 設計
    唐文琦 / 黎俊波

本プロジェクトは、中国重慶印刷制作第一工場の旧工場内にあり、巷の活気にあふれた街並みの中にひっそりと佇んでいます。同工場は1960年代から80年代にかけて建設されたもので、操業停止からすでに30年が経過しています。我々はその2階の遊休スペースを、一般公開される憩いと展示のための空間として設計しました。 街中にひっそり佇むこの空間において、設計上目指したのは、従来の工場空間の機能を打ち破り、まったく新しい空間デザインにより旧工場に新たな活力を呼び起こすことです。この空間は、1階にある「神仙洞」と呼ばれる防空壕の中心軸と正確に対応しています。「トンネル」という形態で場所と歴史に呼応し、同時に新たな機能を創造することが、設計の原点です。ここは展示のためのトンネルであるだけでなく、憩いや交流の場となる器でもあります。 旧工場の外装に使われていた地元産の赤レンガを室内の内装に使用し、それを旧工場の内側への再生シンボルとすることを決めました。敷設比率が最も低い焼成面(側面)を第一の素材として選びました。窯の中での位置の違いにより、どの赤レンガにも側面に唯一無二の積み重ね跡や色合いが現れます。色調が暗すぎるものは除外し、3万個の完成レンガの中から手作業で1万個を選び出しました。 トンネル入口はステンレス鋼で造られており、空間へと入っていく中で光と環境の変化を感じることができます。心理的な切替えが起こり、そのまま展示空間へと導かれています。 工場空間の天井高を活かし、内部には傾斜スロープを設計しました。展示とインタラクションが共存するとともに、トンネルに入口、展示、収納という多くの機能を持たせています。 完成・公開後は、何度もアート展覧会やイベントが開催されてきました。次第に旧工場内の新たな拠点となりつつあり、近隣住民の公共的な憩いの空間であると同時に、展覧会やイベントを開催できる様々な可能性を備えた場所となっています。

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物件所在地

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