道の駅「くるくるなると」

ビルディングタイプ
PA・道の駅

DATA

CREDIT

  • 撮影
    中山保寛写真事務所
  • 設計
    株式会社ニュージェック
  • 担当者
    安川
  • 施工
    井上建設
  • 構造設計
    株式会社ニュージェック / 井口

鳴門市では平成27年に策定した鳴門市総合戦略に基づき、定住人口確保と交流人口拡大に向けた施策を実施しており、今回その基幹となる交流拠点施設として、鳴門市大津町の国道11号沿いにおいて四国のゲートウェイとしての道の駅が計画された。  四国のゲートウェイとなる本計画施設は、誰もが快適に休憩でき、人を呼び込む機能を備えた施設として、人々が出会い、交流し、実際に「見て 知って 体験して 食べて買う」ことなどを通じた「楽しい・面白い・便利・誰かに伝えたい」と思わせる施設づくりを目指した。  また、道の駅の多くの利用者が行き交い・交流する「交流拠点施設」としての機能はもとより、震災や津波を想定した非常時の拠点としての機能も整備するため、「フェーズフリー(普段利用しているサービスが災害時に適切に使えるようにする)」の実現に重きを置いていることが本施設の特徴である。  震災時には数メートルの津波が押し寄せる敷地条件のもと、屋上を「一次避難場所」として設定するとともに、平常時は自由に遊べて憩いの場となる「芝生広場」や屋外の景色を眺めることができる「見晴らしデッキ」などを屋上空間として整備した。 芝生広場や見晴らしデッキで展開される鳴門の名物をモチーフとした遊具やジップラインなどは、集客コンテンツの一つになっており体験型道の駅としてエンターテイメント性の高い施設となっている。  屋上へのアクセス部は人工芝を敷き詰めたスロープを設置することで「大地と空をつなぐ子供達の遊び場」として整備し、避難時においては大切な3つの要素①バリアフリーで上がれる(誰でも)②時間外でも上がれる(いつでも)③迷いなく上がれる(早く)を実現し、避難動線として機能している。  内部では渦潮をモチーフにしたすべり台を整備し、万が一の避難動線としても活用している。また非常時は「避難者への食料供給」としての機能を果たすバックヤードや倉庫を整備するなど随所にフェーズフリーの考えを取り入れている。  建物の外観デザインにおいては鳴門海峡をモチーフとした施設として建物の構造部材を大胆にあらわし、建物の顔となるV字の構造柱と大庇で大鳴門橋を表現している。これら建物の構造部は、地域性を表すだけでなく、公共施設としての大地震時や津波に耐え得る強固な構造体としても機能している。 また、外構床材に瀬戸内海の青い海を彷彿させる瀬戸内ブルーのタイルやそこに浮かぶ渦潮型のベンチなど、地域のランドマークとして、鳴門ならではのデザインを取り入れ、地産の杉板や大谷焼、藍染の暖簾などを各所にあしらい、地域の想いの詰まった施設となっている。

物件所在地

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