DATA
- ビルディングタイプ
- 体育・スポーツ施設・ジム
- 工事種別
- 新築
- 延べ床面積
- 2866㎡
- 竣工
- 2022-03
CREDIT
- 撮影
- 株式会社エスエス
- 設計
- 株式会社ニュージェック
- 担当者
- 土居 / 安川
- 施工
- 佐藤工業・永商興産特定建設工事共同企業体
- 構造設計
- 株式会社ニュージェック
敷地は、阪急京都線正雀駅の東へ約500mの位置にあり、教育施設が多く立地する住宅街の一角にある。原則、体育館を建てることのできない第2種中高層住居専用地域であるため、建築基準法第48条許可を取得している。住宅系用途地域のため、法令上日影や高さ方向での規制が厳しく、体育館に必要な内部ボリュームをどのように納めるかが大きな課題となった。 周辺地域における「快適な屋内スポーツ環境」「気軽な健康づくりができる場」「交流・ふれあいの場」「安全・安心な施設」という4つ基本コンセプトを掲げて、設計を行った。 「屋内スポーツ環境」周辺住宅地への騒音対策として二重窓を採用し、窓を閉め切った状態でも快適に利用できるよう体育室にはエアコンを設置した。「気軽な健康づくりができる場」第1体育室では主に球技、第2体育室はダンスや武術等、そしてトレーニング室やランニングトラックも室内に設けて、日常的に利用しやすい施設とした。「交流・ふれあいの場」移動空間となる階段・ホール・廊下を吹抜け空間に一体的に配置して、交流・ふれあいを促進している。「安全・安心な施設」地域で地震災害の避難場所、浸水災害が起きた際の一時的避難場所として位置付けている。 建物デザインは、摂津市や味舌地区らしさを表現する川の流れや鉄道をモチーフとして水平ラインのデザインを各所に取り入れた。外観の庇と水平ルーバーは、プライバシーへの配慮(住宅側への視線カット)、近隣住宅地への圧迫感軽減、そして外壁劣化軽減などの複数の機能を有するとともに、この建物の外観を特徴づける「顔」となっている。 環境配慮面では、水平ルーバーによる日射遮蔽・昼光の取り込み(ライトシェルフ)・自然通風の確保などの空調負荷低減、内装材では調湿効果や演出性のある木材を多用、そして太陽光発電パネルの設置を行うなど、低炭素社会の実現へ寄与している。 建物ボリュームを抑えるために、第1体育室上の屋根は緩やかな曲線形状のダイヤモンドシェル構造を採用している。建物高さを抑えるとともに、内部の大空間、耐震安全性を確保している。屋根そのものが直接見えにくいため、良い意味で体育館らしさを排除することができ、住宅街への圧迫感を大きく軽減できた。第1体育室の室内側では、屋根室内にあらわれる放射状に広がり重なりあう構造部材を色分けすることで、スポーツ施設らしい軽快さを表現した。

