山陵の家

ビルディングタイプ
戸建住宅

DATA

CREDIT

  • 撮影
    中山大介

奈良らしい穏やかな雰囲気のある場所に建つ、作庭家と織物作家ご夫婦の住まいと織物工房。 元からここに建っていたかのような普通の日本の家を求めていました。 住まいと工房を一つの棟で建てることも検討しましたが、建物として大きくなってしまうことや、土地に対しての据わりの良さも考えると、二棟に分けて建てることのほうがこの場所での建主の生活にはふさわしいと考えました。敷地全体が西から東へ下がる緩やかな傾斜地となっているので、自然な水の流れに逆らわないような水廻りの配置から二棟のプランを検討し、全体の配置を決定しています。二棟が直角に配置されるのではなく少し角度を振ることにより関係性が柔らかくなり、結果的に母屋と工房はお互い寄り添って建っているような配置となりました。 また土地の傾斜を利用して、母屋と工房の床レベルに変化をつけた断面計画としています。この高さの差が母屋と工房に程よい間をもたらし、他方の気配を感じながらそれぞれの時間を過ごすことができる。さらに平屋建の母屋と二階建の工房の棟の高さも近くなり、二棟が連なるような、まとまりが感じられる佇まいになりました。