和歌山の家

ビルディングタイプ
戸建住宅

DATA

CREDIT

  • 撮影
    多田ユウコ
  • 設計
    安川雅巳
  • 構造設計
    森本建築設計 森本晃生

和歌山は高野山の麓にある大自然に囲まれて佇む住居です。 季節で変わる土と植物の香り、雨の落ちる音や、風に揺られる木の葉の音、広い空に見える夕暮れや星空を存分に感じられる住居となることを目指して計画しました。 まずは、この大自然の景観が美しい裏山の背景からはみ出すことなく、やさしく調和するよう建物高さを抑えて計画しています。 出来る限り、自然に対して人工的なものを感じさせないよう、コンクリートの無機質な素材に自然界の土で作られたレンガをシンプルに組み合わせて外観を形成しています。 一見、表の通りに対して閉じているように見れますが、レンガの隙間に裏山の緑が見てとれます。 レンガは透かしながら積み上げることで、建物の向こう側の窓まで透き通って感じられるようになります。 ただし、内部は屋根の下で影になっているので、内部の様子はわかりにくプライバシーにも配慮されています。 表の通り側に対しては、透かし積みのレンガで緩やかに閉じ、裏の緑に対しては思いきり開いた計画です。 裏山は建物の西側に配置され、朝日で裏山が照らされ、反射した緑のシャワーが建物の天井を沿うように入ってきます。 西日に対しては、ちょうど裏山の木々が直射日光を遮るよう窓高さを設定し、熱環境負荷への低減も図っています。 表の通りに面した植物は、季節ごとに色彩が変わり、一年を通じて建物の表情に変化を与えてくれるよう樹種を選定しています。 大自然に寄り添うよう計画されたこの和歌山の家は、自然を感じられるだけでなく、プライバシーや環境負荷軽減にも配慮したサスティナブル(持続可能な)建築を目指した計画です。

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