




PROJECT MEMBER
「海の記憶を紡ぐ、静謐と躍動のファサード」 本計画地は、親水公園に隣接する沿岸部という稀有なロケーションにあります。私たちは、この地のアイデンティティである「海」の情景を建築へと昇華させることを試みました。 住宅地に面する正面(アプローチ側)においては、遮音性能の確保と周辺環境へのプライバシー配慮から、敢えて開口部を絞ったソリッドな構成としています。しかし、その壁面に波濤(はとう)のうねりを想起させるルーバーを纏わせることで、マッス(塊)としての圧迫感を減衰させ、街並みに海の律動を投影するファサードを構築しました。 断面計画では、講堂やアリーナといった大容積を要する諸室を戦略的にオフセット(段状配置)することで、建物全体の最高高さを抑制。周辺景観との調和を図るとともに、躯体コストの最適化を追求しています。また、現場土を用いた焼成陶板のサインや、海をモチーフとした微細なディテールなど、素材の肌理(きめ)から地域への愛着を育む、場所性に根差した建築を目指しました。

