




伊那市の商店街裏手に建つ、プライベートサロン「hibi」の新築工事です。クライアントであるサロンオーナー様と建物オーナー様がご友人同士であることを背景に、建物オーナー様のご実家の建て替えに合わせて敷地の一部を事業用に分筆し、新たなサロン棟を計画しました。 やや建て込んだ周辺環境を考慮し、交通量の多い北側道路に沿って建物を細長く配置しています。道路側に配置することで、美容室としての視認性を高めるとともに、新しく建て替えた住宅に対する塀のような役割も兼ねています。 平面は、サロンとなる細長い一室空間と、バックヤード・トイレで構成したシンプルなつくりです。限られた広さを有効に使うため、外張り断熱とし、通常は壁の中に隠れる柱と柱の間のスペースをそのまま活用しています。柱間に差し込むように棚を設け、構造のリズムをディスプレイへと転換しました。小物や本、商材など、置かれるものによって空間の表情が変わっていく余白としています。 外装・内装ともに、シルバーとグレー、木の色をベースに構成しています。空間はあえて主張を抑え、お客様の家具や道具、そこで過ごす時間が主役となるような“背景”として計画しました。 店名「hibi」は「日々是好日」に由来し、一日一日がかけがえのない時間となるようにという想いが込められています。過度につくり込みすぎず、使い手の日々の営みが少しずつ積み重なっていく余白を残すことで、この場所ならではの風景が時間とともに立ち上がっていくことを意図しました。
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