
南北に38mあり、南側隣地には地域のコミュニティーグランドがある計画地。クライアントよりプライバシーを確保して自然体で居られる暮らしをしながら、好きな家具や小物を堪能できる空間をご要望された。 それを踏まえて、屋根や壁などの構造躯体で周囲からの視線を遮り、屋外と室内を繋げる事で、外部環境を室内に取り込み、住まい手が自然体で居られる空間を計画している。 まず視線が気になる南側を壁面で遮り、屋根を東西に深く落とす事により、プライバシー性の高い土間空間を計画した。視線を遮った先に中庭を計画し、屋外と室内を緩やかに繋げている。中庭を囲う空間構成とすることで、南側を閉じていても室内の明るさを確保している。LDKではキッチンや階段等の1つ1つの要素を一回り大きく設定することで大空間に線引きを行い、緩やかに空間を細分化させている。各要素をスケールアウトさせたことにより、空間を狭く感じさせないためにキッチンの上部に吹抜けを計画し、スケールに見合った空間の広がりを演出した。
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