




■建物の個性と公共の街路景観 一帯は長らく町工場と住宅の混在する準工地帯であり、土地利用は膠着していた。が、一方では近隣での再開発や新たな橋の開通など、地域が動き始める兆しもあった。 文脈の希薄な立地に対し、建物側からの要求のみが突出せぬよう「街並み」の視点を重視しながら計画を進めた。主な課題は次の2点。 ◆建物に許されるデザインの自由や個性の表現と街路景観の公共性との両立 ◆前面通りの街並みづくりへの何らかの手法的提案 この二つのテーマを軸に次のような計画を行なった。 ①社内コミュニケーションが強く求められた為、ワンフロアのオフィスを提案した。 ②これを象徴的なシリンダーに納めることで方向性を強調し「企業の顔」と「通りの存在感」を同時に表現した。 ③歩道まわりを可能な限り空間的、視覚的に開放した。 ④近隣のビール工場を前面通りの終点と位置付け、煉瓦塀に工場のイメージを象徴して時間や歴史性を表現した。この通り沿いの建物に煉瓦塀が少しずつ増えてゆくことを期待している。 ○第14回福岡市都市景観賞 受賞 ○第9回日経ニューオフィス賞 受賞
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