すし佐竹

ビルディングタイプ
レストラン
2
166
日本 東京都

補足資料

店舗平面図
図面
店舗断面図
図面
各部分詳細図
図面
書(加藤木大介による)
その他

DATA

CREDIT

  • 撮影
    井上隆司
  • 設計
    RIN architect & associates
  • 担当者
    林誠澤
  • 施工
    ジョイスト、亀井工務店他
  • 金属左官
    COAT 山口おさむ
  • 京器
    美遊居きたがわ 北川景貴
  • 津田屋商店 加藤木大介

『すし 佐竹』 は鮨の都・銀座にある小さな鮨屋である。 お店は幾分大きな通りをはさんだ向かい側に名店・東京吉兆があるような、銀座界隈でも少し落ち着いた八丁目の路面店になり、店内にはカウンター8席が設えられている。 店主であり、鮨職人でもある佐竹大氏との出会いは、とても素敵な縁のあるものであった。佐竹氏とは、10坪という極小空間の中で、銀座の喧騒をしばし忘れ、江戸前鮨を堪能できる空間とはどのようなものなのか、また、お客様をおもてなす空間として相応しい意匠とは等々、幾度となく話し合いの場を持った。そんな議論を重ねていく中で、過度な装飾が施された過剰な意匠よりも、氏が握る「鮨」が主人公となり、氏の所作や静寂の時を引き立てるような控えめな品位のある空間を志向するべきなのではないか、という思いに至った。 まずは、銀座の街の喧騒から距離を置き、別世界(鮨の世界)へと誘う干渉領域としての前庭を設けた。前庭の主となる壁は、屏風をイメージした金属粉による特殊左官により、手の質感と豊かな表情を合わせもつようなほのかに光る壁とした。通りからはその屏風壁が木格子とガラス越しに組込まれ、繊細な白木の格子戸と暖簾が別世界の入り口をより一層演出する。そして、格子戸を引き暖簾をくぐると、鮨の世界が一気に広がる。 佐竹氏のご出身である埼玉県三峰神社の希少価値の高い御神木、檜の一枚板のカウンターがお客様を待ち受ける。柔らかな折れ曲がりを持つカウンターはどことなく侘び寂びを感じさせる。また、カウンター・つけ台を含むつけ場周りの下り天井が、お客様に馴染みやすいスケール感と安心感を与えつつ、特別な領域であることを示唆する。つけ場は、鮨職人佐竹氏にとって、お客さまとコミュニケーションを取り、おもてなしをするまさに「舞台」としての空間になる。 他にも、店内に奥行きと高さを生む縦律の壁、無限の拡がりを生む漆塗りの奥の化粧棚、全体を引き締める深い藍色の床材など、極小空間の中で最小限に留められた意匠的な要素が共鳴しあい、凛とした空気感をもつような空間を作り出せたように思う。 -京焼きの器- 器にも佐竹氏の拘りが現れている。氏の審美眼により「美居井きたがわ」の厳選された京焼きを使用しており、味覚と共に素敵な器の数々も楽しむことが出来る。 -暖簾- すし佐竹の暖簾は、江戸暖簾・江戸千社額の老舗、津多屋商店のものになる。書は店主の加藤木大介による。 『即今只今』という書 「今を正しく生きる」という氏自身への言葉。そして、お客様との出会い・やり取りなどの一瞬一瞬を大切にしたいという、氏の思いが込められている。

物件所在地

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