
2021年6月11日、新たな京都のランドマークとして烏丸通に開業した“新風館”の1Fの一画にBEAMS JAPAN京都店はオープンした。新宿店、渋谷店に続き3店舗目となる。 BEAMS JAPANというブランドは、"匠からポップカルチャーまで日本の伝統文化の魅力を世界に発信"というコンセプトを掲げ、様々な日本の象徴となるモノやコトに対して、ビームス独自の編集を施すことで展開される新しいスーベニアショップを目指している。 内装デザインに関しては、そのブランドコンセプトからキーワードを抽出し、日本様式をモダナイズした手法で空間に落とし込んでいる。 例えば、お寺や神社の天井を彩る天井画をモダナイズし、ショップの象徴となるよう最大限に表現。店内の基本天井高さが4m近くあり、尚且つその上をスケルトンにすることで、金箔のペースに描かれた色鮮やな鳳凰が浮かび上がって見えるようにしている。この天井画は、ビームスと長年お付き合いのあるアーティスト、カッズミイダ氏に描いて頂いた。 その他、巨大な暖簾で店内に仕切りを設けたり、日本建築様式のコンポジションをショップ機能に落とし込んだりと、空間のバランスを調整した上で、ある程度の誇張表現を用いて空間を構成している。 ショップ構成は、伝統工芸品コーナーとアパレルコーナーで2分割し、1つのゲートで繋いでいる。 どちらのコーナーにもビームスがセレクト、コラボレーションした商品がレイアウトされているが、その一点一点にフォーカスがいくよう什器仕様を検討した。伝統工芸コーナーは壁面什器をグリッド状に仕切り、アパレルコーナーは敢えて上部に面を広く設けることで、視点が商品にいくよう仕掛けている。 上記の空間構成とショップ構成により、来店頂けたお客様に対してダイレクトにBEAMS JAPANの魅力・オリジナリティが伝わるよう意識をして設計した。 そうすることにより、ブランドコンセプトにある"世界に発信"という展開が実現するのではないかと考えている。