



PROJECT MEMBER
TOKYO BASE主催の服飾展示会での展示作品。 薄い布をワイヤーによって空間に吊り、幾層にも重ねることで、 重力によって生まれる自然な「たわみ」を建築の輪郭として立ち上げる。 一枚一枚の布はほとんど重さを感じさせないほど軽やかでありながら、 重なることで徐々に光を受け止め、透過させ、影を蓄積していく。 そこには、目に見えないはずの重力と光の重みが、布の曲線と明暗の層として可視化される。 伝統的な茶室が、限られた寸法や素材によって静けさを生み出してきたように、 この空間では固定された壁ではなく、布・光・重力という移ろう要素によって場をつくる。衣服が身体にまとわれることで初めて輪郭を持つように、この展示空間もまた、 布が重力を受け、光を透過し、重なり合うことで形を現す。
