補足資料

案内図
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1F平面図
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2F平面図
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RF平面図
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断面図
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断面図
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構造アイソメ図
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詳細図
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DATA

CREDIT

  • 撮影
    長谷川健太
  • 設計
    浜田晶則建築設計事務所
  • 担当者
    浜田晶則 / 佐塚有希
  • 施工
    水雅
  • 構造設計
    円酒構造設計

立体格子のシステムを用いて大法師山の象徴となる建築をつくる 桜の名所である山梨県富士川町の大法師山。富士川に沿って並ぶ町と富士山が見える土地に、小さな町営住宅があった。敷地に訪れたときには既に解体され更地になっていたが、そこに新しく本社社屋をつくるという計画の依頼があった。建築主の代表がかつて生まれ育った重要な地であるという。 敷地はひな壇状の土地であったため、造成を最低限に抑えるために日本建築の懸造を参照した。自然を征服するのではなく、自然と一体となる思想をもった構法としての、建築を支える木組みの土台である。今回はその土台そのものを拡張させて、全体の建築になりえないかと考えた。伝統的な貫構法ではなく現代の金物構法とすることで、より抽象的な立体格子をめざした。 懸造から鉄筋コンクリート造的な木造立体格子システムへ 正方形や立体格子は古今東西において最も普遍的な形式の一つである。コンピュテーションにおいてもpixelやvoxelをその単位とすることによって、描画・モデリングの計算を行う汎用性の高いノーテーションとして用いられる。格子がもつ厳格な規律を軸としながら、その場に応じてフレームを抜き、床と壁を適宜足していくことによって、立体的な樹上のような空間体験をめざした。 ①高低差のある敷地に立体格子を落とし込み、懸造の土台を上屋含めた全体に拡張させた構成とした。懸造を現代の金物構法を用いて再構築することを試みた。 ②平面方向と高さ方向に展開可能な構造とし、立体的な格子に床と壁を自由に構成できるシステムとする。今回のスケール・スパンにおいては柱を4本束ねたが、与件に対して束ねる本数を変えることによって柔軟に対応することができる。 ③120角の一般流通製材の束ね柱や束ね梁の構成により、様々なスパンやたわみに対応することができることに加え、建具枠・壁パネル・設備など従来の木造軸組工法において加算的となる構成要素を構造材のディテールに統合した。構造材へ施す各納まりの加工はプレカット時に行い、現場対応を複雑化しないよう配慮した。これらは、抽象的なフレーミングを実現するための小さな工夫であり、RC造のディテールを転用したものである。 かつて1950年代に伝統的な日本建築特有の柱梁の空間構成を用いて、日本的な鉄筋コンクリート造が多くつくられた。プレカット技術が一般的なものになり、複雑な加工が機械化されて木造が大型化していく現代において、木造のディテールが鉄筋コンクリート的なものへ置換される逆潮流が生まれていくのではないかと思う。 1.82mx1.82mx1.35mのモデュールの木造立体格子に、乾式の土壁パネルが真壁で納まる。パネルは敷地内の土と草を混ぜて配合した。手前には日本庭園と散策路が広がる。 テラス・回廊部は、基本モデュールをベースとしつつ、階高を2.70m、庇高を4.05mに設定した。柱梁で囲まれた縁側ともポルティコとも呼べるような中間領域には、天候を問わず人々が集うことができる。半屋外の立体格子に覆われた場で、街を眺めて富士を拝む。 室内からのながめは、立体格子によって山並みと街がフレーミングされる。幾重にも重なる軸組の層によって奥行きをもたらす。1階は社員のみならず社外からの来客も想定されたため、外部空間と半外部空間とを一体として使用できる計画とし、ロビーやカウンターキッチンなどを充実させた。 楕円の螺旋階段。主要構造は鉄骨であり、搬入時の最大寸法と各階の平面構成から全体寸法を設定した。木と鉄骨のハイブリッドとしたことで、重厚な木の物体を浮遊させた。 基本的な照度は梁に埋めこまれたライン照明で確保し、一方で演出としてアッパーライトを適宜配置した。これにより、山の中に組み込まれた社屋が夜間には浮かび上がるようにみえる。また、建築の隣には夜に輝く光の塔を計画した。 社屋は企業精神を体現するものであるべきである。リサイクル事業を主な事業とする建築主にとって、建築を長く残していくことが重要であると考えた。そのための汎用材の利用、部材の交換性などのシステムを考えた。自然素材に対する維持管理は必要となるが、手をかけ続けることによって愛着を育てていくことにも繋がるだろう。社寺建築が数百年残されてきたように、この建築も永く生きられることを願う。

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