
木をふんだんに使用して優しく暖かいオフィスをデザインした。 執務空間、研修室を併用した建物を半屋外テラスと共に「一枚の大屋根」の下に内外を繋ぎ、人々が集い、賑わいの溢れる建築を作った。 事務所と研修室の機能を備えているため、誰でも気軽に立ち寄れて、たくさんの人々が集い賑やかで快適な建築を求められた。ボリューム間にヴォイドを挿入することにより、街に対する圧迫感を軽減すると共に、自然を取り込み賑わいを生み出す場=テラスを設けた。屋内以外にも、人々の滞在出来るスペースを散りばめることで、建築内で人々の賑わいを生み出し、街に対しても賑わいを広げることが出来る。 人々が気軽に入りやすいよう、前面ストリートと繋がる深い軒をもつテラスを介して、ゲストを室内へと迎え入れるよう計画した。また、事務室、セミナールームの二つの用途を持つため、1階には2つのテラスを持ち、用途ごとに動線空間を分離している。 内外には木を多用し「吹抜けを持つ開放的な事務室」と「木に包まれる暖かな事務室」の二つのキャラクターの異なる執務空間を設け、優しく暖かいオフィスをデザインした。 二つのキャラクターの異なる執務空間を設けることで、様々な使い方に対応でき、自分の好きな場所を選択して執務が出来るようなフレキシブルなオフィスとなった。 それぞれの事務室は、内装材、什器に木をふんだんに使用しており、テラス、前面ストリートへも大きく開放されている為、木のぬくもりや光・風を感じる事が出来、快適な執務空間を生み出すことが出来た。 テラス空間にはトップライトを設けることで木漏れ日が差し込み、風の通り道となるため、快適で居心地が良い空間が生まれる。そこは執務空間の延長、活動の延長の場として利用することも出来るよう計画した。 「一枚の大屋根」の下には、執務空間、セミナー空間、半屋外の憩いの空間等、様々な活動が混在する賑わいの場が生まれ、その賑わいが街へと波及していくような建築となる事を望んでいる。