八事の家

ビルディングタイプ
共同住宅・集合住宅・寮

DATA

CREDIT

  • 設計
    studio kivi
  • 担当者
    大山純矢、大山真司
  • 施工
    FULLHOUSE
  • 撮影
    木村昂貴

築38年の最上階の部屋をリノベーションしたプロジェクト。 大きな構成としては、現在アトリエとして使用している玄関と一体となった土間スペース、寝室と水回りをプランの中央にコンパクトにまとめた機能スペース、名古屋市の眺望が広がる南側に面したL D K、の3つのゾーンに分かれている。 L D Kはマンションの躯体形状を生かし勾配天井となっており、通常のマンションでは得ることのできない、空間の広がりを作っている。キッチンは無垢材を使った造作キッチンとなっており、家具のように空間の中に溶け込むようにデザインしている。 アトリエは夫婦のライフスタイル、ライスステージの変化に合わせて、子供の遊び場や勉強の場所、必要となれば個室化をして、子供部屋とすることも考えている。 リビングの横には大きめのヌックを設け、本を読んだり、ベンチとして使うことの出来る空間を設けている。ゲストが来た際にはヌックをカーテンで仕切りゲストルームとして使用することも可能となっている。 大きなワンルームとして、フレキシブルに使える余白を作るのではなく、細かく区切り(仮)の場所を多数作ることで、様々な状況に対応可能な住宅を目指した。コロナによって、気付かされた先の見えなさ、大きく変動する状況に対して、これからの住宅は、機能を決定しないということが一つの選択肢であると考えた。

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