
DATA
- ビルディングタイプ
- 図書館・メディアセンター
- 構造
- 混構造
- 工事種別
- 新築
- 延べ床面積
- 10857.22㎡
- 竣工
- 2019-10
CREDIT
- 設計
- MARU。architecture+聖建築研究所
- 担当者
- 高野洋平、森田祥子、海老塚啓太(MARU。architecture)、 山本恭弘、山本直子、楠瀬朋葉(聖建築研究所)
- 施工
- 戸田・豚座・尾崎特定建設工事共同企業体
- 構造設計
- 坂田涼太郎構造設計事務所
- 撮影
- 中村絵
高知県土佐市に建つ図書館、ホール、公民館、郷土資料展示等の複合文化施設。地方中小都市において市民が郷土に愛着を持ち自治意識を獲得するために、継続的に市民が関わり育てていく施設を目指した。まちの骨格である水陸のミチで行われてきた市や祭文化に着目し、活動の溢れる共用部=ミチ空間をつないで互いの活動に出会う場をつくっている。 東西に走る中村街道や商店街のつくる陸のミチと、仁淀川から南北に流れる井筋のつくる水のミチという水陸のミチが交錯する都市構造や、物流や生活、祭りの場としてミチが文化の中心の場であった歴史を元に、まちからミチ空間を引き込んで各機能を立体的に繋ぎ、活動が溢れ出す居場所をつくった。 ミチ空間には繰り返し現れるラティス状の耐力壁や、ニッチ空間、木製ルーバーやカウンター、床に埋め込まれた耐火煉瓦などの素材によって、活動や居場所の手がかりを設えている。また管理運営計画の策定に関わることで、共用部の占有や商用利用を可能にする条例改正を実現し、また市と協働して計画への市民参加を実施するとともに、個別の活動として仲間づくりを行い、施設の指定管理を担うことを目標とした市民NPOの立上げを幇助した。
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