Spa&bath room

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所在地:静岡県 設計:楠元 彩乃 熱海にあるリゾートマンションの脱衣場の計画である。別荘のように使う人もいれば、定住している人もいて、多様な人がこの温泉を使用するという背景がある。 温泉に付属している既存の脱衣場は老朽化しており、壁全面に広がる脱衣棚は昭和のあたたかみのある脱衣場を連想させた。そこで耐久性のある素材に一新することで、清潔感のあるリゾートマンションにふさわしい空間になることを目指した。壁面に置かれた脱衣棚を撤去し、新しい棚を部屋の中心に設置した。単なる棚として捉えるのではなく、人々の行動の中心に置かれた大きなインフラのようなものにならないかと考えた。着替える際に、鏡にその人のお尻が映し出される、裸になったら最後不思議な気まずさを抱えながらそそくさと温泉に急ぐ、という人々の一連の行動を刷新し、新しい場が生み出されることを考えた。お風呂から上がった人が棚の対面で話しながら涼むことができたりする収納のような、テーブルのような、大きな肘置きのようなものになることを期待している。