andon コンドミニアム

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また、自然豊かなこの場所は、旭川空港から15分程度という立地も手伝って、国内外からの観光客が多く訪れる地でもある。   この場所にワーケーションなどのショートステイを目的としたわずか3客室からなるコンドミニアムを計画することになり、 3室の室内デザインや製作を町内を代表する家具工房3社「ウッドワーク、bau工房、木と暮らしの工房」がそれぞれに独自のデザインやコンセプトを掲げて担当するという方法で作り上げることになった。   我々の事務所は常日頃から、地域の家具会社と連携して建築をつくる活動をしており、そうした地域の関係性を最大限に活かした計画である。   それぞれの客室の特徴としては ウッドワークルームは端正で精緻なデザイン、bau工房ルームは無垢板の個性を生かした家具、木と暮らしの工房ルームはオール道産シラカバによるいずれも特徴ある室内で、 この場所の技術と文化に包まれて宿泊できるというこの上ないコンドミニアムとなっている。   建物の骨格としてはは昨今の建材高騰対策や断熱性能の担保を目的としてできるだけ建物の表面積を少なくし、できるだけ明快に合理的な計画とした。 各室の形状を揃えることで、かえってそれぞれの工房の特徴がはっきりと現れることにもなっている。   このコンドミニアムに宿泊することで、その地域の文化を全身で体験することができるので、 宿泊者にとっても、地域の家具産業に従事する人たちにとっても意義深い計画になったと思っている。