かきの木の家

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「AICA 施工例コンテスト 2023」特別賞 設計:星設計室 所在地:群馬県 用途:戸建住宅 竣工:2020年8月 工事種別:新築 採用商品:ジョリパットネオ(外壁) 鎌倉時代から続く寺院の住職のための住まいである。 新しい建築は既存の本堂と客殿に並んで建て、境内の景観への調和を求められた。そこで新たな建物群のシルエットをイメージし、屋根はかき合いを中心から少しずらした方形とした。夏涼しく冬暖かく暮らせるように、東西に長い長方形平面としたため、変則的な方形となっている。 東西に長く現れる外壁は、そのプロポーションを低く抑え、既存建物の白い漆喰に調和する色とテクスチャーをもたせたいと考えた。そこで外装材には、ひび割れや汚れに強い「ジョリパットネオ」を採用。 屋根のかき合いには天窓を配し、内部は天窓へ向かって天井が四角錐状に立ち上がるおおらかな一室空間をつくった。天井の高さは、窓天端から天窓まで2.3mから4.5mまで立ち上がり、その大きな空間は本堂のイメージと重なる。長辺11.85m短辺6.37mからなる平面の無柱一室空間には、LDKを中心に玄関や2室に分割できる予備室がゆるやかに仕切られて配置され、水廻りはコンパクトにまとめて入れ子状に挿入されている。 大きな開口部が建築の内外の白い壁を視覚的に連続させ、開放的な生活空間となった。