篠栗珈琲焙煎所
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所在地:福岡県 設計:株式会社TAP 用途:商業施設 竣工:2023年3月 工事種別:新築 採用商品:ジョリパット・クライマテリア <其の珈琲のために再解釈された珈琲のための空間> 福岡県糟屋郡篠栗町の高台に佇む、 珈琲の焙煎室と喫茶室のプロジェクト。 「すべては、一杯のおいしい珈琲のために。」 という篠栗珈琲焙煎所 秋本修治氏の想いを体現する場として、“珈琲が内包する魅力” “その背景” “そしてそこから生まれる至福の時間” など、一杯の珈琲に纏わる様々な要素を散りばめた、 珈琲のための空間を計画した。 日本人の嗜好を研究し、 日本人のための珈琲を探求し続ける篠栗珈琲焙煎所。 そのため喫茶室は、 我々が親しみを感じつつ、深いこだわりが滲み出る精神性の高い場を目指し、 左官材 (ジョリパットやクライマテリア) や木組みなど日本の手仕事による素材や技法を選択した。 また、本計画においては、日本の伝統的な設えを再解釈し、 左官材を平滑な壁や天井だけでなく、格子状の天井 天吊造作・アーチ状の開口部・ニッチなど様々な部位の仕上材に採用し、 空間全体を同一の素材で覆うことで、 まるで喫茶室全体を包み込む“珈琲の香り” のように、一つの世界観で包まれた空間であることを嗅覚以外の感覚にも訴えかける表現を試みた。
