場所は閑静な住宅地である西宮市甲陽園。コストの削減のため既存の擁壁や掘り込みガレージを残しつつ、構造的に分離した木造住宅を建てることとした。 風致地区による1メートルの外壁後退を考慮すると、建築できる部分はごくわずかで、平面形状を整形にすると面積が足りない。そこで敷地の境界に沿わせるようにヘの字型の細長い平面形状とした。 施主の要望は家の至る所でゆっくりとコーヒーが飲める、くつろぎの場のある家。そして、どこにいても家族の気配を感じられることであった。一体的な空間でありながら、様々な身を落ち着ける場のある建築を提案したいと考えた。