Grove Strolling Corridor

Created by

TECTURE AWARD 2025 スポンサー(AICA)賞 所在地:長野県 設計:and to 建築設計事務所 用途:戸建住宅 竣工:2024年7月 工事種別:新築 採用商品:プラスワンダーセラール、メラミン化粧板、ジョリパット 設計コンセプト抜粋 敷地は軽井沢の緑道沿い。木々と共に代々守られてきた環境を次の世代へ継承する事を目指した。建築は既存の円環状の生活動線をトレースし建築化。丸太のピロティで湿気対策と共に環境を纏う。キハダの木を中心に建築が木立の延長のように環境へ溶け込む。継承とは既存環境を読み解き、新たな価値へ昇華する行為である。木立と呼応する建築のあり方が住人と緑道の心地よい関係をつくり、場所の潜在的な力を環境と暮らしへ還元する住宅を目指した。 設計より採用理由 外壁は木立に呼応し、風景に溶け込ませたいと考えた。丸太同士の間の壁も木立の要素で構成するため、樹皮のような左官を目指した。かき落とし仕上げのストロークを調整、樹皮に近いイメージの左官を実現した。 キッチンは木立のようにストライプ状に統一しつつも、特にコンロの背面は、耐久性、防汚性に優れた素材という条件を満たす必要があった。そこで、雲の切間から太陽の光が柱のように降り注ぐ「天使のはしご」をイメージしたというプラスワンダーを選定した。我々には光の柱のイメージが木立として目に映り、意匠と機能を備えた素材として採用を決定した。 審査講評 建築コンセプトの明確さ、素材特性に対する深い理解、意匠表現と機能性能の緻密な接続これらが高次元で成立した結果であり、メーカーとして提供する素材が、設計思想を媒介し、空間価値を拡張し得ることを示した優れた事例である。自然環境と建築のあいだに「溶け込む」という曖昧な関係性を、具体的な素材表現として結晶化させた点において、本計画は今後の建材活用の可能性を示唆する作品であり、その場所性の読み解きと構造的挑戦が高く評価された。