HOUSE-W

Building Type : 戸建住宅

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計画地は、工業地域であるが建築協定が締結されており、高さや壁面位置等の制限がされていた。しっかりと整備された閑静な住宅分譲地という印象である。1区画150㎡程度で整備されている2区画を使用することから、敷地面積は、約300㎡と余裕がある状況であった。 ヒアリング等を進めていく中で「複雑な操作」をクライアントは、求めていないと感じた。敷地条件や要望を踏まえ、単純、かつ、シンプルな操作の範疇で思案することが望ましいと考えた。 そこで「敷地条件」「周辺環境」「シンプルな操作」という3つの観点から凸型で階高が高いシンメトリーの平屋を提案した。 住宅分譲地にはつきものであるが、この計画地も隣地や道路からの視線が気になる状況であった。セオリーでいけば、南道路面には大開口を設けるところではあるが、カーテンを閉めっぱなしにする絵が想像できた。そのことから、南面には、小窓を連続して設け、かつ、目線が切れる高さに窓高を設定し、その南面には寝室や子供室を配置した。中央部のLDKは、更にプライバシー性を高く保つため、階高を高くし、ハイサッシにより採光を確保した。また、天井高の高い空間とすることで開放感を演出している。北側には玄関、水廻り、WICL等、採光を多く必要としない室を配置した。 内装は「傷や汚れを常に気にしたくない」との要望もあり、床は、ヒッコリーフローリング、壁及び天井は、構造用合板+OF白塗装で統一した。ヒッコリーフローリングは、比較的硬質であり、様々な色柄が混在していることが特徴である。汚れや傷がつきにくく、ついたとしても色柄により目立ちにくいことから採用を決定した。壁及び天井については、構造用合板を塗りつぶさず、OF白塗装で木目を残すことにより、多少の傷や汚れが目立ちにくい。また、汚れ等がついたとしても、ヤスリで削り、再塗装する方法をとることができる構成とした。 前述の通り、この住宅は、クライアントから求められていないこともあり、あまり複雑な操作は行っていない。行ったのは単純でシンプルな操作である。その範疇で、どれだけ、明解、かつ、快適な住環境の提案が可能なのかを試みた住宅である。

[data]
  • 設計:
    N.A.O
  • 担当者:
    加藤直樹
  • 構造設計:
    N.A.O
  • 施工:
    バウムスタンフ
  • 構造:
    木造
  • 工事種別:
    新築
  • 竣工:
    2019-11
  • 撮影者:
    花岡慎一
  • 延べ床面積:
    101.85平方メートル
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