
補足資料


PROJECT MEMBER
敷地の選定から始まった今回のプロジェクト。 店名にもある「鎮座」がもつイメージと景観を考慮し、鎮守の森のように見立て木々が集まるエリアを選定。 建物は「鎮座のまんま 碧」の「今その時のお腹を満たすだけの食事ではなく、生命そのものを感じる「食」の原点と向き合う」という思想と世界観から、神道で特別な領域を示す「紙垂」をコンセプトに建物を互い違いの形で構成した。そして、厨房を命の源が集まり宿る場の「磐座」と見立て、空間の中心となるよう設えている。 屋内空間では外と領域を分けつつもそ自然景観を取り込み、一人では自己の内面と、複数人では人同士が向き合い心を交わす空間となるように構成。また、この互い違いの建築では、人の過ごし方、心的距離感に幅をもたらすものにしている。厨房隣接の客席ではシェフや人とのコミュニケーションが取りやすく、入口側の客席ではコミュニケーションだけではなく一人でも過ごしやすい空間としている。 建物自体はあくまで仮設建築としつつ、自然素材を用いた簡素な作りで、空間や時間、料理やそこに宿る生命感が引き立つ建築としている。