渡邉明弘建築設計事務所

私たちは、「既存のポテンシャルを最大化する方法」をデザインしています。 社会が成熟期を迎え、早く・安く・大量につくっていた建築は、蓄積された資本を最大限に活かすことが求められるようになりました。 変化するニーズに合わせるための用途変更、建替えると規模を縮小させなければならないエリアでの容積率を維持した計画、再建築不可の物件や文化財として指定された建物の単なる保存ではない利活用。 これらはそれぞれ全く異なる建物でありながら、「既存のポテンシャルの最大化」という概念によって、単なるリノベーションに留まらず、新築では得られない価値を獲得できる可能性を秘めています。 私たちはこうした「新築では得られない建築」をコンセプトに掲げています。建築家によるリノベーションやDIYが広まりつつある中、私たちが突き詰めるのは「既存が持つポテンシャルの最大化」です。 こうした設計は、違反建築の疑いがある、検査済証がない、耐震補強とプランニングを同時に調整しなければならないといった既存を扱うからこそ起こる問題が伴うもので、新築とは全く異なる独特の設計スキルが求められます。私たちはこうしたスキルの蓄積を元に、「既存を活かすからこそ獲得できる」建築を提案しています。 それは新築では得られないメリットを獲得することであり、20世紀形のスクラップ&ビルドのように社会の資源や個人の資産を消費するのではなく、豊かさを蓄えられる建築になると信じています。