天神山の虹

ビルディングタイプ
戸建住宅
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DATA

CREDIT

  • 設計
    鈴木エドワード建築設計事務所 、設備設計・監理/テーテンス事務所、電気/協栄電気興業、機械設備/松澤工業、キッチン/SSI、オーディオ/カデンツァ、警備/ALSOK、カーテン・ブラインド/立川ブラインド
  • 担当者
    鈴木エドワード建築設計事務所 /鈴木エドワード・難波寿治・大屋悟
  • 施工
    新津組
  • 構造設計
    エヌ・シー・エヌ一級建築士事務所
  • 撮影
    額村康博

「夢がある家」がクライアントからの要望だった。大手ITエンジン会社に勤務するクライアントは仲間たちを呼び「将来を語れる家」を求めていた。 計画地は幹線道路から離れた自然公園内に位置し、最低敷地面積や境界からの距離、また建物の形状・色彩・軒の出など多岐に渡る制約を受ける場所だった。   当初、4案提案した中から唯一の平屋2棟からなる案をクライアントは真っ先に選んだ。地上から自然に虹のごとく盛り上がる形状を気に入ったのだ。 緩やかに傾斜する敷地の上端にメインのLDKを設け、その下へギャラリーを兼ねた渡り廊下で結ばれる寝室棟の構成になっている。 構造はSE構法を採用し、多角形で構成されたアーチ屋根。当初は屋根全体を緑化する提案であったが、凍害、イニシャル・ランニングコストを考慮し、最終的に道路側だけを一部緑化した。 メイン棟のLDK空間は基本的にワンルーム。そのど真ん中に「音楽を囲む生活」をモットーにグランドピアノが設置されている。南と北にはふんだんに開口部を設け、自然と一体となった生活を味わえるよう開放的にした。 敷地下の寝室棟によって近隣から守られるよう、南側テラスデッキからは緑深い森と青空が眺められる。 環境配慮技術としては、床仕上げ材に生育時の環境負荷がなく成長の早い竹の集成材を使用し、外壁は外断熱通気工法と合わせて、庇による日照調整と窓はLow-E複層ガラスの採用により負荷を低減している。 設備的には客室にヒートポンプエアコンを、水回りには凍害防止のためパネルヒーターを設置した。LDKでは暖房を主に考え天井面に設置したシーリングファンで効率性を確保した。

施工
新津組
構造
延床面積
351.75㎡
竣工
2015-02

天神山の虹

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